ツーウェイピザは開店以来31年間、皆様にご愛顧いただき 営業を続けてまいりましたが2019年6月30日に全店舗閉店いたしました。

最終月は沢山のご注文を頂きました。本当に最後までツーウェイピザを愛してくださり、ありがとうございました。
特に最終日は注文が追い付かないほどのご注文が入り、食材が売り切れてしまい食べ納めできなかったお客様もいらっしゃったと思います。
最後まで沢山のご迷惑をお掛けしてしまって申し訳ない気持ちです。



インスタグラム、Facebook、ツイッターと沢山の方から、ねぎらいのお言葉、投稿を頂戴いたしました。

『ツーウェイピザのが閉店でショック!』
『町田・相模原のソウルフードでした。』
『やめないでください!』
『また復活することを信じています。』
『今まで、ありがとうございました!』
『長い間、お疲れ様でした。』
『ツーウェイピザ以外でピザを食べる気しない。』
『安くて美味しくて最高のピザでした!』
『ツーウェイピザがあるだけで町田に住む価値があったのに!』


沢山の嬉しいお言葉に涙無くしては読めませんでした。
こんなに沢山のお言葉をもらえるとは思いませんでした。
経営者としてこんなに嬉しい終わり方が待っていたとは思いもよりませんでした。

世の中には、誰にも知られず、ひっそりと閉店していくお店や、夜逃げしてしまうお店も有ると聞きます。
そうした中、これだけの皆様に惜しまれながら閉店できることは大変幸せなことだと思っています。

しかし、これからもツーウェイピザを利用しようと思われていた大事なお客様を裏切る形になってしまったのは本当に申し訳ないと思っております。


お客様から良く聞かれたのは
『ツーウェイピザのツーウェイってどういう意味ですか?』

ツーウェイピザのツーウェィは

「ただお届けするのではなく、お客様のご意見を取り入れて、それにお答えするという一方通行では無い、2本の道を作る」

という意味がありました。

『安くて美味しいピザというお客様の要望を感じ『半額』という価格設定はこだわったのは、ツーウェイ理念なのです。


『ツーウェイピザは生地が美味しい!』


とお褒め頂くことが多くありました。

他社の宅配ピザ屋さんの殆どは冷凍の生地玉(伸ばす前の生地)を使っています。そんな中、ツーウェイピザはお店で毎日粉から生地を練って冷蔵庫でゆっくり発酵させ、ご注文がが来てから生地を伸ばすことにこだわっていました。

冷凍の生地玉を使えば、人件費や生地をこねるミキサーの管理費、冷蔵庫スペースなど経費を抑えることが可能でしたが、私は冷凍生地と生生地を食べ比べたときに食感も味も全然違うことに気づきました。
半額という価格で販売することになり価格を抑えるために冷凍生地玉を使うことも考えましたが、どうしても味のこだわりを捨てきれず、原価費を圧迫してでも『店舗で練る生地』に最後までこだわり続けました。

そのせいで店内が粉まみれになり、掃除しても掃除しても、店内が汚れてしまい不衛生に思われることもありました。それでもやはり味へのこだわりは捨てられませんでした…。

生地の粉の配合も私がまだ20代のころ、大手製粉会社の研究所をお借りして何度も繰り返しながらオリジナルの配合の『ツーウェイミックス粉』を完成させました。
この『ツーウェイミックス粉』と『店で毎日練るピザ生地』を使ってツーウェイピザの土台の美味しさを確立しました。正直、私は大手宅配ピザ屋さんには絶対負けない生地だと最後まで自負して販売しておりました。


「ツーウェイピザは生地がフカフカでモチモチで美味しい」
『安くても美味しい

と仰って頂けるお客様が多くいらして

「流石ですね!本当に分かっていらっしゃるグルメなお客様!」

と、いつも思っていました。

同じようにチーズもトッピングも、こだわりを持った材料を使用しました。
「安かろう悪かろう」と思われている方も居るとは思いますが

「他のピザ屋よりツーウェイピザは美味しい!」

と感じで頂いた全てのお客様は『味覚の優れた人達』だと私は断言できます。

ツーウェイピザを気に入って頂けてご注文をくださったお客様には感謝いたします。

そして、一度でもご注文頂いたお客様全員に感謝状をお送りいたします。




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(以下、以前に掲載させて頂いたエントリーです。宜しければ最後までお読みください。)

平成と同じ時を過ごし、平成と共に終焉を迎えることになりました…。 地元の皆様から愛され、『宅配ピザと言ったらツーウェイピザ!』と沢山の方に言って頂きまして本当に感謝しております。
30年前はバブル景気の前後で景気も良く、沢山の宅配ピザ屋が誕生しました。1店舗の配達エリアに10店舗以上の○○ピザというお店が誕生し、正に『宅配ピザブーム』が起きました。ツーウェイピザもその内の1つでした。

それからバブル崩壊が起き、殆どの宅配ピザ屋が閉店しました。気がつくと大手ピザ屋さんとツーウェイピザだけが残りました。ツーウェイピザも売り上げが減り閉店の危機がありました。
当時、宅配ピザというのはMサイズ2,500円前後という贅沢な食べ物でした。

景気も冷え込み、お客様が求めているのは『安くて美味しいピザ』という信念を元に 「ピザを半額の価格で売るにはどうしたら良いか?」
と考えるようになりました。

アルバイトの配置を徹底的に分析し人件費を最適化、チラシを小さく薄く作成し、宣伝の仕方も分析・効率化、できるだけ包材にお金をかけない、固定費諸経費の削減などを2年間かけて試行錯誤を続け、その結果…
削減できた経費を全てピザの食材原価費にまわして『ピザを半額で販売』できる体制を整えました。

普通、原価費比率は売上の20%前後が当たり前の業界でしたがツーウェイピザは35%~40%を原価費に使い、品質を落とさずに他社さんより
『安くて高品質でボリュームがあって美味しいピザ!』
というツーウェイピザの会社理念を作りました。

そして長い間、この理念を続けて『宅配ピザ=ツーウェイピザ=半額!』ということで地元の皆様に愛されて現在まで31年という長い期間、営業して来られました。本当に感謝しております。

●少子高齢化が進み、アルバイトさんの確保の困難さ
●時給を上げることでの経費圧迫
●原材料費の高騰
●大手宅配ピザ屋さんの半額販売の開始
●ピザ以外の宅配事業(Uber Eatsさんや出前館さん)の登場
●飲食店全体のお客様離れ

などで経営が難しくなってしまいました。
ピザの価格を値上げして営業を続けることも考えましたが、それでは「安くて美味しいピザ」という理念から外れてしまうし、「お客様に喜んで頂けなくなる…。」 こんな思いで悩み続けましたが、大手宅配ピザ屋さんも安くて美味しいピザを販売するようになり、ツーウェイピザは「美味しいピザを安くお届けする」という使命を果たせたのかな…。と思い、勇気ある撤退を選択いたしました。

飲食店は開業3年で約7割が廃業し、10年後も営業している飲食店はわずか1割程度と言われています。
その中でお客様に支持されて31年間やってこれられたのは幸せだったと思います。
そして、関係者様に少しでもご迷惑をお掛けしないように『倒産』では無く、『廃業』を選びました。

私の人生の半分以上である31年間の『ツーウェイピザ』というのは自分の分身で有り、子供のようで有り、生き甲斐でも有りました。それを手放すのは自分の身を引き裂かれる思いです…。

31年間、過去、現在、何千人(万人?)のアルバイトさんにもツーウェイピザの看板を背負って働いてもらいました。全てのアルバイトさんに感謝しております。アルバイト同士で結婚し、沢山の新たな命も生まれました。ツーウェイピザが存在していなければ生まれていない命もあったと思うと、そういう意味でもツーウェイピザをやっていて良かったと思っております。

今まで、社員、店長として働いてくれた沢山の仲間達にも感謝しています。中には私とぶつかり退社してしまった社員もいましたが、そんな彼らにも感謝しています。そして、こんな私に最後まで不満も言わずに付いてきてくれた仲間を私はこれからも大切な仲間として生きていくつもりです。

ツーウェイピザを通して関係してくれた取引先、応援してくれたスポンサーの方、ツーウェイピザ運営にかかわってくれた全ての方々に本当に感謝しております。

そして何より、ツーウェイピザをご利用頂いた何万人にも及ぶ『お客様』には最大限の感謝とお礼を申し上げたいと思います。

ツーウェイピザをご利用頂きまして、本当に、本当にありがとうございました!
ツーウェイピザは『ゴール』を迎えました。

ツーウェイピザは無くなってしまいますが「昔、ツーウェイピザっていう宅配ピザあったね!」と思い出してください。忘れないでください…ね。 .

代表取締役 小野 豪広



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