【 06年07月09日 】人生のテーマ

人生で生きて行くことに必要なこと、やるべきことは何であろうか?

人間は誰しも世の中をうまく生きて行きたいと思うであろう。自分もその一人であり物心ついた時には漠然とどうすれば良いかが見えた。
それは自分の弱点を無くすことだ。

人より劣っていることは何かということを自覚し、その事柄を人よりも優れた状態に持っていくことが目標となる。人間とはいくら優れている面があっても「あいつは○○が優れているけど××がダメだよね」と周りからは判断される。いつも弱点のほうがクローズアップされる

子供の頃は色々な面で周りの子供達に比べて劣っている自分がいた。勉強もできないし、体も貧弱おまけに人一倍臆病で人と話すのも苦手でまったくのダメな子供であった。特に体は弱く、走るのは単距離も長距離もドンガメ状態で目も充てられない。

中学校では懸垂も一回もできず骨と皮しかないような体をしていた。

高校に入りこんな自分が許せず思い切って登山部に入部した。
もともと自然が好きなこともあったし他の部活動に比べてハードなイメージがあったからだ。入部してみると予想以上につらいトレーニングが待っていた。非力のまま山に連れていかれ、なんども吐きそうになりながら先輩達に付いていくこともままならない状態。まったく楽しいことなどなく地獄を見た。他の新入部員はとっととやめてしまい自分も「もうやめよう。こんなの死ぬだけだ」と思った。しかしここでやめたら貧弱な男で終わってしまう。とりあえず人並みの体力をつけるまでは続けようと決めた。それからきつい練習にも耐え知識を学び、なんとなく山の楽しみもわかってきた。

2年生になり後輩もできた頃には誰にも負けない持久力を手に入れていた。走るのは陸上部より速く懸垂は学年で1位になることができた。このころから飯も人一倍食べるようになりますます体力がついた。その後、部長になり他の部員を指導するために話術を身に付け人と話すことが苦手という弱点の2つを克服した。

勉強も数学が苦手だったので克服のために子供の頃からパソコンをいじり始めた。最初にパソコンを触った時「なんじゃこりゃ!?これはすげー」と感じた。と言っても当時のパソコンは今と比べてひどい物だった。インターネットはもちろんメールもできないし、おまけマウスもない。電卓に毛が生えた程度のものだった。しかも、パソコンは世間に普及しておらずパソコンという言葉すらなかった。本を買って勉強しプログラミングを覚えて気が付いたら数学は学年で2位になった。これでまた弱点克服

大学に入り山登りで鍛えた体は持久力では無敵になったが腕力はまだ人並み以下で体つきも細い。そこで筋肉トレーニングを始めて半年で体重が10kg増えた。全て筋肉での重量アップに成功し、腕力の自信も付いた。

それから大学、社会人となり色々な弱点を見つけては克服し、それを人よりも長けている事柄にかえてきた。今考えても生まれてきた時は全てがマイナススタートだった気がする。何も取り柄が無い人間だった。だけど今は人に自慢できる事柄が少しだけできたような気がする。

しかしまだまだ弱点だらけで人より劣っている事柄が多いのが事実であり、これから先の人生も自分のテーマはやはり「弱点の克服」となるであろう。