【 06年07月30日 】趣味とは

今年も待望の夏がやってきた。

自分は昔から自然が好きだ。釣り、登山、キャンプなどアウトドア的な趣味を楽しむのはやはり夏が一番だ。

世の中には趣味というものを持たない人種が沢山いる。自分はアウトドア的な趣味以外にもゲーム、漫画、映画、シルバーアクセサリー作成、筋トレ、パソコン、熱帯魚、料理など多趣味な方であり10代の頃から既に多趣味であった。

なぜ趣味を持たない人がいるのだろうか?なぜ今まで生きてきて夢中になれることが見つからなかったのだろうか?疑問である。

自分の場合は釣りが特にメインの趣味といえるが最初に釣りを知ったのは幼稚園生の頃であった。父親が釣り好きでよく一緒に連れて行かれたが、その頃は釣りが嫌いであった。朝早く起こされ川や海に連れていかれて帰るのは夜である。おまけに自分は、たいして釣れず父親ばかりが魚をつり上げる。おもしろくない、早く帰りたいとダダをこねていた。そんなつまらない釣りを幾度か経験しているうちに父親より多く魚を釣ってみたいと思うようになった。しかし毎回父親には惨敗。

それもそのはず。父親は釣りの大会で数多く入賞するほどの釣りキチで家にはトロフィーが並んでいたからだ。

毎回惨敗するけれども魚がよく釣れるようになってきた。

中学校に入りその頃、世間では釣りブームが起きていた。友達と釣りに行く機会が増え釣りで勝負することがよくあった。父親には一回も勝てなかった釣りであるが、友達と勝負すると負けなしであった。知らぬ間に父親に鍛えられ同世代の友達とは勝負にならなかった。

それから釣りを本格的に勉強し中学校では釣り部まで作ってしまった。それからしばらくして父親に勝てるまでに成長した。

高校に入ってから現在まで釣りを続けて雑誌、新聞に載ることも多くなり釣り具メーカーの内定までもらった。(ピザ屋に就職してしまったが…。)

それに釣りを通じて多くの仲間もできた。父親には感謝である。釣りを好きにならなければ今よりつまらない人生だったに違いない。趣味というのは特に社会人になってからが重要だと思う。学生のうちは趣味がなくてもクラスメイトがいて部活動がありアルバイトなど勝手に周りとつながりが持てるものだ。社会に出てからはそうはいかない。

学生時代の友人とも縁遠くなり仕事だけの付き合いが始まる。その時に趣味というものがない人は平凡な人間と認識され、さらに人脈が広がらない。自分の友人にもこの手の人種がいるが、やはりつまらない人間だ。

趣味とはお金のかかるものだが、お金をかけてでも熱中する価値があるものだと思う。

趣味が見つからない人は他の人に影響されて始めるのもいい。それでも趣味が持てない人は気の毒だ。自分の才能というのは趣味の中から発見されるものであり、趣味がない人は自分の才能に気づかずに死んでいくであろう。自分はこれから死ぬまでにもっと趣味が増えていくことだろう。

そしてもし子供ができたのなら自分も父親のように釣りを教え、他にも沢山の趣味を教えていきたいと思う。