【 06年08月13日 】筋肉と脂肪

この時期になると色々な人から筋トレとダイエットについて質問を多く受ける。

気持ちはわかる。夏ということで引き締まった体になりたいということであろう。

普段からトレーニングを行い、食事内容も考えている私であるが、その人たちとは趣旨がちょっと違う。

自分は体の見た目は、はっきりいってどうでも良く、目的は力である。とにかく強く、力強くなりたいのだ。これはある種トラウマなのである。非力な昔の自分に対してと、山で死にそうになった時に感じた「力こそが自分を助ける武器」ということに他ならない。

逆に言うと力がなければ不安で何もできないという気持ちがするのである。それに男として生まれて来たからには強くて当たり前とも感じる。「強くなければ男にあらず!」なのだ。

それに力がつくと色々なことで日常が楽にもなる。力仕事では人にはできないことも自分には可能なことがあるし、自分を助けるだけでなく周りのこまっている人も助けることができる。

普段のトレーニングは週2日、ジムに通うことと自宅に設置したトレーニング設備を使い合計重量40トンの重さを上げ下げしている。筋トレとダイエットは紙一重で、夏の時期は脂肪を体から排除する。冬の時期は体重65kg、体脂肪15%であるが夏の時期は体重58kg、体脂肪7%まで落とす。

これは気温に対する体の順応でありこの体だと冬は寒さ、夏は暑さに強い体となる。春先に、だいたい2カ月で7kgの体重を落とす。その為にはまずは食事の内容である。

最近ではローカーボと呼ばれる炭水化物の摂取量を控えるダイエット法が流行っている。これはパン、お米、そば等の炭水化物を多く含む食べ物を減らすやり方である。自分は昔からそれを実践してきたが、究極になるとノーカーボ、つまり炭水化物をほとんど取らない方法になる。主食は肉、魚、野菜(緑)、豆になる。炭水化物をなくし、タンパク質をメインに摂取し、食べる量は変えずに腹いっぱい食べる。これだけで簡単に体重は落ちることになる。さらに有酸素運動も加えると短期間でさらに体重は落ちていく。

今年は絞り込みの時期が遅れたので頑張りすぎた感じで体重が57kgまで落ちてしまった。これ以上の減量はパワーダウンにつながるので注意しなければいけない。筋肉と脂肪には大きなつながりがある。これを理解すればダイエットというのは難しいことではない。その為にもやはり食事が大きく関係している。

食事を抜いたり減らすダイエットは逆に太ることにつながる。筋肉の量も減りその余ったスペースにいずれ脂肪がついてしまうのと、筋肉が減ったことにより基礎代謝落ちて太りやすい体になってしまう。これがいわゆるリバウンドだ。一生何も食べられない体になってしまう。

具体的に何を食べ、何を食べてはいけないか、それを理解することが大事であり、まずはそのような知識を持たなければ筋トレもダイエットも時間の無駄である。