【 06年08月20日 】事故の確率

宅配事業では交通事故はつきものである。

事故を0にすることは不可能であるが事故を起こす確率を下げることはできるはずである。

事故が起こって得をすることは何一つない。

それどころか大変な損失をかかえることになる。デリバリーに「事故は起こすなよ!」と声をかけたところで本人は「自分は大丈夫」と人ごとのように考えるであろう。たしかにそうだ。事故を起こそうと思って起こしている者はいなく、事故を起こしてしまってからことの重大さに気づくものだ。

過去にはツーウェイで事故を起こし他人を殺してしまった例や自分が死んでしまった例もある。これがどれだけ大変なことか後になってから思い知らされる。他人を殺してしまえばその後の人生はどうなるであろうか?交通刑務所に行き服役し、遺族に対しては一生をかけて償いをしなければいけない立場になる。

今は世間は夏休みということで歩行者も多いし何かと事故が起きやすい期間であると思う。事故の最も多いケースは後ろから衝突するいわゆる「オカマ掘り」である。このての事故が全体の60%にもおよぶ。

原因としては、わき見運転、車間距離の問題、運転中の考え事、等である。このオカマ掘り事故をなくすだけで事故は60%も減らすことが可能ということである。

年齢で考えるとやはり高校生が最も多い。特に免許をとって間もない頃よりも慣れてきて調子にのってきた時期に事故を起こすケースが目立つ。

もうひとついえることは配達の帰りに事故を起こすケースが圧倒的に多いことだ。配達の行きは気持ちが緊張しているので集中力が高まっているが帰りは気が抜けて注意力散漫になっているためであろう。

会社としては事故を起こされることによりバイクの損失が売上低下をまねき、世間の我が社に対するイメージ損失を受ける。

バイクには保険を掛けているが事故を起こすたびに保険料の金額が上がり利益低下につながる。事故が多発すると保険の加入を拒否されることにもなる。そうなってしまったら終わりである。

一人のアルバイトのせいで会社が廃業してしまう事態も考えられる。各店の店長は事故を起こさせないように躍起になって対策を考えているが、それがアルバイト達に伝わっているかどうかが一番重要なことであり、その結果が事故を起こす確率を下げることにつながるのだ。


誰もが自分は大丈夫と思うであろうが、本当にそうであろうか?


そんなことはない。逆に言えば「自分こそが危ないかもしれない」という考えをデリバリー全員が真剣に心得るべきなのである。

事故を起こしてしまったら今まで楽しく働けた環境から気まずく働く環境に変わってしまうのだから…。