【 06年09月03日 】独自の宣伝

宅配ピザではチラシを配ることがメインの宣伝媒体となる。

3カ月で1店舗25万〜40万枚のチラシを配布する。一般的な宅配ピザでは毎月均等に10万枚近くを新聞折り込み、ポスティングなどで配布するが、我が社ではこの配布のペースが違っている。それは数年前に考え出し

「5:3:2理論」である。

3カ月に一度、新しいチラシを作成し、3カ月そのメニューを配布するわけであるが他社宅配ピザのように均等には配布せず5:3:2の比率で配布するのだ。1カ月目には作成枚数の5割の枚数を配布し一機にエリアに新メニューを浸透させ、売上を上げる。2カ月目は3割の配布をし平均的な売上をとる。3カ月目は2割の宣伝しかせずに宣伝費を抑えて利益を上げる。新聞折り込み等は、ほとんど使用しない。

どうしてこの「5:3:2理論」が有効なのか。以前は我が社も他社宅配ピザ店のように均等に配布をつづけていた。そのうち注文反応の分析とメニューの分析を続けていくうちにいくつかの結論が見えた。

@ 1か月前の古いメニューのチケットが帰ってくる。これはうちのメニューに半額券などがついているための保存率が高いことで1か月目に配布したメニューが3か月目でも効果を示すことがわかった。

A キャンペーンは3か月で切り替えるわけだがメニュー配布3か月目は終わる寸前のキャンペーンが掲載されたメニューを配ることになる。これは非常に無駄なことである。要はメニューが新鮮なうちに配り切ることが必要ということになる。

B 1年で6月、9月が最低の売上である。これを踏まえて6月、9月を3か月目にセッティングすることにより売上の低い月でも宣伝費削減で利益増加につなげられる。

C売上が3か月を通してメリハリが表れ、店長が戦略を立てやすくなる。

D以前はチラシが余り、廃棄してしまうことが多かった。3か月目に宣伝をしないので、チラシが最終月で余ってしまうことがなくなる。


新聞折り込みの配布枚数は業界で一番多いのが不動産屋かピザ屋かと言われる位、新聞折り込みというのはピザ屋にとってかかせない媒体である。だからこそ他社宅配ピザ屋と同じ戦略をしていたのでは勝ち目は無い。この「5:3:2理論」がツーウェイピザの売上の秘策の一つである。

世の中はデジタル化が進み、新聞を読む人が減ってきている。

インターネットの普及によりニュースなどは新聞よりも情報が早く手に入るわけだ。これからさらにこの傾向は強くなるであろう。いずれ新聞というのはこの世から無くなるかも知れない。そうなると新聞折り込みという大きな宣伝媒体を失うことになる。その日に備えるためには宣伝もデジタル化を取り入れなければならない。

PCホームーページ、携帯ホームページ、出前館、今月末から始まる宅配ウォーカー、ツーウェイピザ楽天市場、メールマガジンなどに力を入れているのはそのためだ。これからもパソコンの勉強は不可欠になる。

このアルバイトシフトのサイトもその一環である。店長、アルバイトにもこれからパソコンとネットの知識を身に付けさせなければ生き残って行くことは難しいだろう。