【 06年09月10日 】鬼殺しの血族

自分の先祖はどのような人がいたのか?父方の田舎で見つかった古い書物を見せてもらうと自分にはすごい先祖がいることがわかった。私の先祖には名字こそ違うが「渡辺綱」という人がいた。この人は源頼光の側近で「鬼殺し」と呼ばれている人物であった。

以下は有名な話でありネットからの抜粋である。

『時は平安、京の都の朱雀大路の南の端の羅生門に人々を苦しめる悪鬼が現れました。この噂を聞いた天皇はただちに源頼光に鬼退治を命じ、勅命を受けた頼光は、四天王と呼ばれている勇将の一人『渡辺綱』を羅生門に向かわせます。勇猛豪胆で知られる渡辺綱は悪鬼に戦いを挑み、見事その右腕を切り落としました。悪鬼は切り落とされた腕をその場に置いたまま逃げてしまいました。

後日、伯母が渡辺綱の元に現れます。伯母は「鬼の右腕を見せて欲しい」と執拗にせがんできました。実はこの伯母、自分の右腕を取り返すために悪鬼が化けたものだったのです。最初こそ断っていたものの、その熱意に折れて渡辺綱は伯母に鬼の右腕を見せてしまいます。これ絶好の機とばかりに叔母は鬼に姿を変え、右腕を奪って逃げてしまいました。』


渡辺綱と言う人物

嵯峨源氏出の平安中期の武人。
源頼光の四天王の一人で、数々の伝説を残した剛毅の勇将です。洛北の市原野で鬼同丸を、大江山で酒呑童子を殺し、また羅生門の鬼を退治したと言われています。
(953〜1025)





田舎で聞いた話によると、この話の中で鬼が腕を奪って逃げた時に、鬼は天井近くにある高窓から逃げたらしい。それ以来、小野家は家に高窓を作ると不幸になるという言い伝えが残っているそうだ。


鬼は実在したのか?日本の各地に鬼にまつわる話が存在するし、日本どころか、世界で見ても「オーク」と呼ばれる鬼そっくりの妖怪が伝説になっていることを考えると実在していた可能性も高いと思うのである。


少年サンデーで連載されていた「鬼切丸」という漫画がある。主人公が渡辺綱が使っていた鬼切丸という刀を使って現代に甦った鬼を退治するという内容の漫画だ。自分の先祖が歴史的に有名で漫画にまで登場するとは実に喜ばしいことである。

友人にこの話をすると「おまえはやっぱり先祖の血を引いているな。」などとからかわれる。

鬼殺しの血が自分にも流れていると思うと勇気も沸くものだ。自分も先祖に負けない、鬼を殺せるほどの勇敢さを身につけなければ先祖に笑われてしまいそうだ。