【 07年02月04日 】衛生管理

不二家が地に落ちた。ニュースで取り上げられているように賞味期限切れの食品を使っていたと言う。食品製造業界では大揺れの事態に発展している。これは氷山の一角ではないであろうか。数年前には雪印が同じような問題を起こしたことも記憶に新しい。大手製造メーカーも多かれ少なかれこのような不正行為は行われていると考えていいだろう。

そもそも、消費者は食品などを口にする物は、安全かどうかなんて、疑うこともなく手にするのがあたりまえの時代。それは安全であたりまえだと思い込んでいるものだ。

不二家などの大手はネームバリューがあって疑う余地なんてまるでないと思い込んでしまう。『ブランド=安心』と消費者には植えつけられているからだ。

不二家の問題が発覚してから続々と便乗してカミングアウトする企業が増えている。ロッテの『パイの実にビニールが混入』、ディズニーランドで『賞味期限切れのチーズを使用』、栃木のイチゴ『とちおとめから10倍の農薬』と、続々と発表される。

このような問題が起きてしまうのは社員が『意図的に行った』のか、『人為的ミス』か、の2つに分けられるが、前者の場合は言い訳のしようがない。会社の体質に問題があるのが一番のミスであろう。不二家の場合は、あきらかに『意図的』であったため世間から叩かれることになった。

不二家の社長が記者会見を行ったが、

私はそれを見て絶句した。

「影響があったとしても体の弱い子供がお腹を壊す程度…。」と回答していた。

こんなことを軽く発言してしまう社長の会社は終わっているなと…。

これから不二家は生き残れるかは微妙なところではあるが、日本の体質からして3年もすれば消費者は何事もなかったように不二家の商品を買い求めるようになってしまうだろう。かつての雪印のように。

うちも色々な食品メーカーから食材を仕入れているし、直接、お客様が口にする物を販売している立場なので人事ではない。ピザの食材でも賞味期限などの扱いはしっかりしているつもりではあるが、これからも十分に注意して行きたい。封をあけてしまって、賞味期限のわからなくなってしまった物で『少しでも危ない』と思ったら廃棄するように指示している。

●賞味期限を必ず確認する。
●メイキング前には手を必ず洗う。
●痛んだ食材は廃棄


社員、アルバイトも含めてピザを毎日たくさん作っていると「お客様の口に入る物」という感覚を忘れてしまうことが多い。自分の作ったピザが数分後にはお客様の口に入るということをいつも意識してピザメイキングをしてもらいたい。