【 07年05月27日 】Result Think

早くも次期メニュー作成の期限が迫っている。今回は、ピザの開発、チラシ作成、販売促進を店長全員が協力して作成することになった。私は今回はアドバイザーというポジションである。

店長はみな、「思いつかない…アイデアください!」、「どうやって思いつくのですか?」と私に言ってくる。

ピザ開発というのは「人数がそろえば良いものができる」というわけではない。逆に人数がそろえば「誰かしら良いアイデアを出すだろう」という甘えが生まれてくる

私は、社内や知人からは「アイデアマン」と称されることが多いのであるが、アイデアというのは考えて出てくるものではないと思う。ではどうすれば良いアイデアが出たり、成功論を導き出せるか…

それには、まずは「固定概念」を捨てることが必要だ。といってもこれは簡単にできることではない。他人と同じような思考回路では固定観念を捨てることは難しい。

私の思考回路は他人とは違っている。違うと言うより「変えている」という方が正しい。昔は他人と同じようなアイデア、思考しか出ない、ごく普通の考えの持ち主だった。

高校生に入った頃から「他人より有利に行動する」という知恵がついた。そして、ある理論を完成させた。それが

『Result Think』と名付けた理論だ。

Result Thinkとは日本語で『結果から考える』という考えで、私がオリジナルで考えたものである。

この理論は、単純な理論であるが文章では表現が難しいのでここでは詳しく説明できない。

私はこの理論を発見して以来、日常で起こるすべての事にこの『Result Think』を当てはめて、いろいろな成功を収めることができた。山登りで生還すること、学業で良い成績を修めること、仕事でアイデアを出すこと、趣味や特技を会得すること、とにかく日常で起こる全てのことに、この理論を応用してきた。その結果、「他人と違う発想」「他人より近道で結果を出す」ということが可能となったのだ。

もし『Result Think』に気がついていなかったら、今の自分は存在していないであろう。

私が10数年、年間で4枚のピザの開発を続けてきたり、戦略を提案、実行してこれたのも、全てはこの理論のおかげである。

話を元に戻すと、ピザ開発は誰でもできるものではない。それなりに頭を使わなければ不可能である。

よく人に「小野さんはよくあんなにピザを思いつきますね。頭いいですね。」といわれるが、私は決して頭が良いわけではない。

「頭の良い」、「優秀」という定義には昔から

『才能』
『努力』
『ツキ』


この3つのが必要と言われてきた。
しかし、最近の大脳生理学の研究によるとこの3つの要素を左右する最も重要なファクターは

記憶データ

に左右されるということである。

つまり、脳の出来・不出来ではなく、そこにインプットされたデータが人間の優秀さを決定するという。

「優秀な人間」と「そうでない人間」の差は脳の精度や構造とは無関係である。つまり、今までの人生で、「その人の脳に蓄えられた記憶データ」によって重大な差が出てくる。

私もこの意見に同感だ。私は日頃から「情報」の収集には多くの時間を使っている。テレビは毎日平均8時間は録画している。ジャンルはありとあらゆるもの。これは「楽しみ」というより勉強のためである。番組作成というのは視聴率を取るためにいろいろな作戦を使っている。それは「どのような方法か?」や、最近の「世間の流行や動き」やCMの「種類、表現方法」などに注目している。

他にも、雑誌、新聞、ラジオ、インターネット、漫画、知人からの話など、とにかく仕事に関係ある・なしに頭にインプットしている。

外食する時は特にデーターを多く残す。レストランに入り、メニューを見る。写真の映りから、メニューの名前、紹介の文章、キャンペーンの内容、キャンペーンにした理由などを考察し、実際に注文して確認する。

売れている商品は「どうしてよく売れているか?」ということに注目してその理由を考えて、自分なりに答えを出して頭の引き出しに入れておく。

食事以外でもこの繰り返しである。とにかく得た情報、をジャンルをとわずに頭の引き出しにしまう。

その結果、『記憶のデータ』が増え、アイデアを出したい時には考える前に引き出しがかってに開いてアイデアが降りてくる。

そうした日頃からの「オールジャンル」の知識の蓄積がアイデアに結びつくものだ。

これも『Result Think』に基づく行動である。

今回、店長がピザから戦略まで考えるという大変な仕事をやるわけだが、考えるのではなく、『記憶のデータ』を引っ張り出すことと、思考回路を変える必要があるだろう。

話がだいぶそれて、難しい話になってしまったが、仕事、遊び、勉強などで『アイデアを出す』、『頭が良い』という状況を呼び起こすことは、そういう要素から成り立って行くものである。