【 07年06月10日 】地球に優しい?

バイオガソリン

最近、ニュースなどで取り上げられたり、実際に購入した人も多いと思います。車の新しい燃料です。

このバイオガソリンとは何なんでしょう?

それはガソリンにトウモロコシやサトウキビから精製されたエタノールを3%混ぜた物である。

二酸化炭素の排出量が減少するという触れ込みであるが実際に廃棄ガスを機器で測定すると、

「えっ???普通のガソリンと変わらない!!」

ということだ。このバイオガソリンを入れたからといって従来のガソリン使用時よりも地球の環境が良くなるということではないらしい。

ではなぜこのバイオガソリンが「地球に優しい」というのであろうか?

それは『カーボンニュートラル』という原理を指しているらしい。

この『カーボンニュートラル』とは原料であるトウモロコシやサトウキビを育てる時に二酸化炭素を吸収してくれるので、バイオガソリンを使った時に、二酸化炭素が出てもプラスマイナスで考えると0になるという考えだ。

ん〜ん。納得いかない。私個人的には非常に納得いかない。出てくる二酸化炭素の量は同じ…。作る過程での話まで計算しても意味がないでしょう…。

しかも、トウモロコシの生産が多くなり、農業耕運機の使用が多くなる。と言うことはトウモロコシを沢山作る時に耕運機の二酸化炭素排出量が増える。

さらに、日本にエタノールを運んでくるのはガソリンを使った石油タンカーである。これがこれから多く運航されると言うことは、既に環境破壊に繋がっていると言える。

ダメ押しに納得がいかないのは、トウモロコシの価格が上がることだ。世界中でコーン不足な状態が続いている。ご存じの通りツーウェイでもコーンは大量に使っている。

コーンだけではない。コーンを餌としている牛、豚、鶏の価格も上がりそうだし、コーン油を主成分としているマヨネーズも既に値上がりしている。チーズも牛乳からできているため値上がりという状態だ。

地球に優しくても企業に優しくない。いや、考えてみると地球にも優しくない。何なんだいったい!?

私が思うにこれはアメリカの陰謀としか考えられない。

アメリカは中東アジアからしぶしぶ石油を買っている。天然資源である石油は精製することはできないので、アメリカはこれからも石油を買い続けなければいけない。この状況が続く限りアメリカは中東アジアに頭が上がらない。そこで『脱!石油』という考えでバイオガソリンを『地球に優しい』というキャッチフレーズにしていて普及させ、実は『これでアメリカは弱点がなくなる!』という目論見があるのではないであろうか。それに利用されている日本は、これで良いのであろうか。

今夜も眠れない…。