登山日誌も早いもので、第7弾にもなりました。今回は山楽隊一番槍、歩く名言集、名ばかり副隊長こと川筋が執筆致します。誰が名ばかりだ。



さて、今回の目的地は「二の塔」「三の塔」「烏尾山」
これは「塔の岳」という山へ続く連山で、いわば塔の岳に登るための重要なステップといえる。つまり弥生賞である。

メンバーはおなじみ、小野隊長、副隊長の私、そして中野隊員、そしてそして、紅一点清水隊員である。
集合は相模原店に朝8時。特に遅れる事なく全員集合。各自忘れ物の無いようにチェックをする。隊長の車に荷物を積め、いざ出発。

今回の登山予定はかなりの難コース。初心者向けのコースとは云え、かなり厳しい山道であることは間違いない。
「今回は気力と根性の勝負になるな…」ふと誰かがつぶやく。「やべえ。食器忘れたwww。」中野がつぶやく。


山道入り口まで246号線をひた走るのだが、朝から予想通りの大渋滞。一向に車が前に進まない。丹沢山脈を見るとかなり霧に覆われている。全てが不安だった。

246号線を北上し、峠道を走りようやく山道付近の駐車場に辿り着いた。ザックを背負い、それぞれ準備をしていざ登り始める。


元気な4人の姿

いきなり階段が続くも緩やかに道を進んでいくと、かなり景色の良い場所に出た。どうやらここはパラグライダー用に作られた場所のようだ。


ここから飛ぶんですね

周りを見渡すとどうやらここがこの辺りで一番高い場所になっており、ロケーションは抜群だ。遠くに民家が小さく見える。まるで人がゴミのようだ。親方!空から女の子が!

フーと一息つく・・・・・・・・・・。ん?



あれ?一番高い?おかしくないっすか??ちょwwこれから山登るのに一番高い場所てwww
そうです。我々は鮮やかに登る道を間違えたのであった…。

こうしておよそ1ページを無駄に使い、ようやく本来の目的地、二の塔、三の塔、登山口へ到着。

今回は事前に知らされていた通り、かなりの難儀なコース。かなりの急階段をいくつも登らなければならない。今までの登山は、階段があっても、ある程度緩やかな坂が途中あったり、少し下ったりなど、体力回復が出来たものだったが、今回は一味違う。一定の階段が永遠に感じる程、長く、そして辛い。やはり予想通りの厳しさに休憩を余儀なくされる。


休憩…

「いやー。今回はかなり厳しいっすね」ふと誰かがつぶやく。「休憩とかいいからさ、早く登ろうよ」余裕の隊長がつぶやく。


そして休憩…

休憩もそこそこに、我々はまた一歩、また一歩と確実に登っていった。
どれくらい登っただろうか。自分でもよくわからない位の時間が過ぎた所で、少し見晴らしの良い広い部分に出た。すると今まで雲を掴む思いで目指していた山頂が、いよいよ見えてきたのである。

「あと一息か」もう少しで第一チェックポイント、二の塔の頂上を踏める、ようやく一筋の光を見た我々を待っていたものは……、無常にも雨であった。

ポツ…ポツ…ポツポツ……ザ―――!!!!

あたりは一気に霧が立ち込め、雨が我々の体を激しく打ち始める。

「山の天気は変わりやすい」誰でも一度は聞いたことがあると思うが、体験するのとでは訳が違う。雨が体力を奪っていくのが、本当に実感できる位の辛さなのだ。急いで雨合羽を着こむ。そしてとにかく山頂を目指そう。

降ったり止んだりを雨は繰り返し、それでも我々は進む、進む。するとようやく、第一チェックポイント、二の塔の制覇に成功した。

が、やはり雨は降り止まない。むしろ先ほどより強く激しさを増している。わずか5分程度休憩をし、とにかく食事休憩の場所である三の塔を目指す事になった。


天気さえ良ければ、本来非常に良い景色なのだろう。だが辺りは霧、そして雨のため激しい音である。景色の良さなど微塵も感じられない。隊員はみな必死で登るだけである。


そして、階段を登りようやく第二のチェックポイント、三の塔を制覇した。


隊長と私


山頂の山小屋


霧の中野


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